「秋そばシリーズ2011」もいよいよ収穫の日を
迎えました。
車窓から眺める景色は、木々の葉が色づき始め、いつの間にか晩秋の装いになっていました。
もう1~2週間程したら、山全体が秋色に包まれるのでしょうね…。と、ロマンチックな気分に浸っている暇はありません。
なぜなら今日はソバと大豆の大事な収穫作業が待っているからです。
でもその前にびりゅう館でまずは腹ごしらえ。
天ざる、天かけ、せいだのたまじ、雑穀コロッケ、こんにゃくでエネルギーを補給したら、
コミュニティハウスに移動開始!通り道にある私たちの畑は、一面そばの赤い茎で染まっています。
その茎の先端には小さい黒い実がたくさんついています。
荷物を置いて、準備をして、再び畑に戻り、いよいよ収穫作業。
今日は総勢12名ということで、2つのグループに分かれて、ソバと大豆を交代で収穫することにしました。
ご指導は西原のM夫さんです。
まず、ソバは根こそぎ抜けてしまわないよう、優しく手で掴んでから、
手首のスナップを利かせながら、鎌を使って刈り取っていきます。
なかなか盛夫さんのようにはいきませんが、何回かやるうちにだいぶコツを掴んできました。
6掴み分くらいをひとくくりにして、ヒモで結んでいきます。
後で竹に架けられる分を残して、もう片方にも同様に結びつけます。
今度は大豆です。大豆畑は一見枯れた作物が横倒しになり、荒れた畑のように見えますが、
実は良く見るとマメの入ったさやがたくさんついた宝物の畑なのですね…。
幹が太いものもあり、手で引き抜くのに一苦労。大豆の根っこに何やら小さい粒状のものが
たくさんついています。この粒の中には「根粒菌」という菌が入っていて、大豆に必要な窒素を
送りこんでいるのだそうです。代わりに根粒菌は光合成産物を貰っており、共生関係になっています。
大豆類を植える時にそれほど肥料がなくても済むのは、こういう理由だったのですね。
こんな「豆」知識も教えてくれます。
収穫した大豆は重くて持ち運びが大変です。豆がぎっしりついている証拠ですね。
これだけあれば、憧れだったお味噌以外にも、納豆や豆腐も作れるかも…
と一人ニヤニヤしている食いしん坊の私がいました。
これらをコミュニティハウスまで運び、軒下の竹の棒に梯子に登りながら、架けていきます。
霜が降りる頃まで干しておくそうです。
その後、今度はコミュニティハウス脇の畑でヤーコン掘り。背丈ほどに伸びたヤーコンの茎を
根元で切った後、斜めにスコップを入れ掘り返すと、土の中からたわわになったヤーコンが姿を
現しました。楽しみにしていたサツマイモがほぼ全滅だったので、ヤーコンは無事で一安心。
さてさてお次は、その全滅だったサツマイモを使ったサプライズ企画、
Mひろさんのサツマイモを使った「焼き芋」です。芋好きな私が感動しないはずがありません。
(実は、コミュニティハウスに入った時から、サツマイモの存在が気になっていたのですよね…)
濡らした新聞紙で包んでから、アルミ箔で覆い、焚火の中に入れておいて、しばらくしたら、
焼き芋完成~!皆で「あちっあちっ」と言いながら、頬張る焼きイモは、至福の時間をくれました。
そして、もうひとつのサプライズ…、しごと塾さいはらメンバーのSさんご夫妻の結婚お祝いです。
密かにお二人への写真入りお祝メッセージを載せた号外を、メンバーのMさんが作ってくれていました。
このサプライズプレゼントに驚きながらも、喜んでいる様子のお二人を囲み、
ウェディングケーキ入刀ならぬ、焼き芋入刀を皆で見守りました。
大好きなお二人を皆で祝福できる喜びに浸り、久しぶりの西原で心も体もほっこり満たされました。
ジャガイモとヤーコンを両手に抱え、日暮れの早い晩秋の西原を後にしました。
やっぱり、西原は良いですね!