2011年

12月

30日

2011年12月10日 そばと大豆の脱穀

前日までの雨が上がり、今朝は澄み切った青空が広がる冬晴れの天気。
車窓から線路の脇に目を移すと、ススキが霜で真っ白に覆われています。
都心にいると気付かないけれど、確実に冬は来ているのですね…。
西原に向かう車窓からの景色は、霜で白く覆われた谷間の木々の隙間から、湯気が立ち込め、ちょっと幻想的な雰囲気です。

そんな山間にある古民家に着くと、

既に地元の方たちが昼食作りの準備をしている様子、
薪から煙が立ちのぼり、良い香りが漂っています…。
地元のYさんが火の番をしてくれています。

今日の作業のメインは前回収穫したソバと大豆の脱穀。
それにコンニャク作りやユズ酒作りも加わり、ちょっと忙しくなりそうです。
約一カ月間、竹竿に掛けておいたソバと大豆は、数日前の雪(雨?)で、
湿っていたので、再度日向に出して乾かします。

その間に、コンニャク作り、ユズ酒の仕込み、ヤーコン掘りリームに分かれて
作業開始です。
“あく”の強いこんにゃく芋は、間違っても素手で触らないようにしないと、
突き刺すような痛みが走り、大変なことになります。
そんなコンニャく芋を駆使して“こんにゃく”という食べ物を作り出した人は
凄いなぁと感心している間に、こんにゃくチームはゴム手袋で手をガードして、
ゴシゴシ洗っています。その後、皮を剥いて、おろし金でおろします。
夢中になりすぎたのかゴム手袋に穴があき、騒いでいる声が聞こえます。
おろした後のこんにゃく芋は淡いサーモンピンク色。それを薄い灰色に変わるまで、
焦げないように木べらでかき混ぜながら、1時間以上弱火に掛けておきます。

ゆず酒チームは、地元っ子という協力な助っ人が大活躍。
ユズを洗い、ヘタを取ったら、大きい瓶の中にユズと氷砂糖を交互に並べ入れ、
最後にホワイトリカーを静かに注ぎ入れるだけ。
後は、フタをして冷暗所に約半年間置いておけば美味しいお酒の出来上がり。
とても楽しみですね!
10年後には彼らと一緒に飲めるかなぁ…。そんな日が来るまで、
いつまでも元気でいないといけませんね。

ヤーコン掘りチームは丁寧に土にスコップを入れ、
たわわになったヤーコンを引きぬいています。

午前中の作業がひと段落したところで、お楽しみの昼食タイム。
地元のお母さんが朝早くから郷土料理を作ってくれました。
大根煮、干しシイタケとずいき(地元の方は“いもじ”と呼んでいました)の煮物、
きんぴらごぼう、キビもち入りご飯、けんちん汁、サトイモの煮っころがしが
テーブル一杯に並べられています。
約20人分ものお料理、野菜を切るだけでも大変なことだったことと思います。
そんな美味しい郷土料理を、青空の下皆で食べる喜びと共に味わいました。

昼食後はいよいよ脱穀作業です。盛夫さんご指導の下、ゴザの上でビール瓶を
トントン振り下したり、手でしごいたりして、枝から実を外したら、唐箕に掛けて、
選別します。風の力を借りて、軽いものを飛ばして、重いものを落下させる唐箕は、
風車の回転数で落下する量を調整しなければならず、なかなか熟練の技が

必要になります。昭夫さんが熟練の手つきで唐箕を回しています。

ソバが終わったら、次は大豆です。堆く積まれた大豆の束は、豊作だ!と
喜んでばかりはいられません。
同じようにビール瓶でトントン叩いて実を外すのですが、結構な量があり、
ずっと同じ姿勢でいたせいか、足はつり、腕は筋肉痛、ビール瓶を握っていた指は
水ぶくれができてしまいました。
一人で黙々と作業をしていたら、きっと辛かったに違いありません。
でもこうして皆でワイワイしながら作業すると、楽しい脱穀作業になりますね。
そんな作業をしながら、ただ黙って「生きる糧」になってくれるソバや大豆たちに、
何だか敬意を抱いてしまいました。言葉では分かっていたつもりでも、

いろいろなモノの力を借りて私たちは生かされているのだなぁ…と

実感できる大切な時間でした。

山里の夕暮れを迎え、辺りは薄暗くなり、寒さを感じ始めた中、

 追い込みが効いたのか、無事に全ての脱穀作業を終えることができました。

地域再生コーディネイターコースの皆様、ご協力ありがとうございました!

見事なイルミネーションで彩られた昭夫さん宅で頂いた甘酒で、

冷え切った体が温まりました。
今晩の皆既月食、さいはらで見たら、とてもきれいだったでしょうね…。


【こんにゃくの作り方】
①こんにゃく芋を水洗いし、皮をむきます。
②水の中でおろし金を使ってこんにゃく芋をおろします。
(“水の中”と“おろし金”はダマにならないための大事なポイントです。
去年、私はこれで失敗しました!)
③色が変わるまで、焦げないように木べらでかき回しながら、弱火に掛けます。
④一度火から下して、水に溶かした苛性ソーダを投入し、素早く木べらで混ぜます。
⑤形を整えてしばらく置いておきます。
⑥固まったら、適当な大きさに切り、再度あく抜きのために、水を入れてしばらく火
にかけます。
*参考までの分量:800gのこんにゃく芋に対して、5リットルの水。
250mlの水に溶かした苛性ソーダ。(苛性ソーダの分量は忘れてしまいました…)

 

れんこん

 

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