2012年

5月

11日

2012年5月5日(土)-6日(日) 坪山ハイキング&地域交流会 山菜採り、たけのこ掘り、畑で夏野菜の苗植え

東京の木々は日に日に濃さを増し、新緑の時期を過ぎた感がありますが、ここのところ、雨続きの西原は、久しぶりに晴れ上がり、新緑の緑が目に鮮やかな絶好のハイキング日和になりました。

 

さいはらに向かう途中、酒まんじゅう屋さんではしゃいでいたり、登山口までの道々で緑に目が奪われていたりしていたので、普通なら下山の時間となる正午頃に、私たち一行は、坪山登山口に到着しました。

 

準備体操をして、のんびりスタート。殆ど貸切り状態の坪山は、冬枯れの木々たちが一斉に芽吹き、一年で最も生命力みなぎる新緑の時期を迎えていました。その中で特別に白銀の産毛に覆われた新芽をつけているのはコナラ。この時期の山がどこかふんわり柔らかな雰囲気に包まれていたのは、コナラの存在があったからなのですね…。こうして、昨年登った同じ山でも、時期がずれたり、メンバーが変わったりするだけで、違った角度で楽しむことができました。

 

さてさて、花たちはどんな様子でしょうか。白い可憐な花をつけたニリンソウや紫色のスミレは出迎えてくれましたが、残念ながら、ミツバツツジは既に花の時期を終えていました。でも、頂上近くでは、イワカガミが岩に張り付くように咲いていて、急激な登りが続く中、疲れた身体に一時の喜びを与えてくれました。木々の間を鳥たちのさえずりが響き渡り、まさに地上では味わえない世界が広がる中、頂上に無事到着!この日は見晴らしが良く、遠く東京まで見渡すことができました。そして、視線を下山の方向にずらすと…、目の前に現れたのは何と白い雪で覆われた富士山。予想外の展開に、思わず大きな歓声をあげてしまったので、周りにいた蝶や鳥たちは驚いたのでないでしょうか…。せっかく登った山を下山するのがもったいないと思う気持ちが、富士山が見えた今日は尚更強くなってしまいました。そんな気持ちを振り払い、下山道を辿ると…、今度は雑木林が出迎えてくれました。今年は登山道を少し逸れて、落ち葉の中を歩いてみることにしました。落ち葉たちが幾重にもなって作り上げた天然のベッドは、何てフワフワで気持ち良いのでしょう!良く見ると、木の根元に鹿の糞が転がっています。こういう雑木林がもっとあれば、動物たちも里山まで下りてこないで済んだのでしょうね。

 

しばらく行くと巨木が現れました。どっしりした風格といい、樹皮の皺の具合といい、山の主のようです。と言っている間に辺りが暗くなったと思ったら、針葉樹林帯に出ました。先ほどまで雑木林と違って太陽の光が入らず、生き物のざわめきがあまり感じられません。でも、足もとを良くみると、チゴユリ、ヒトリシズカ、イカリソウが咲いていて、実は山野草の宝庫でした。昨年は気付かなかったなぁ…と思いながら、歩いていると、やがてびりゅう館や民家の屋根がチラホラ見えてきました。その途端、ほっとして、何とも言えない安心感を覚えたのは、人の体温を感じたからでしょうか…。頂上に留まりたいと思っていたのは撤廃します。やっぱり人の温もりが感じられる山里の方が好きみたいです。

 

 さて、のんびりペースの山行きのせいで、随分と地元のM先生をお待たせしてしまいました。(申し訳ございませんでした!)というのは、畑で落花生の種植えがあったからです。既に作業を始めた頃には、日が傾き始めていました。土を幅70cmに盛りベッドを作ってから、堆肥と肥料を施し、更に薄く土をかけ、その上から落花生の種を2粒ずつ、30cm間隔で植えて行きます。(一畝2列の列間は50cm程、チドリ状に並べます。)土をかけ、不織布で畝全体を覆い、飛ばないように端に土をかけて押さえておきます。鳥たちに食べられないようにしないと、塩ゆで落花生を食べながら、ビールが飲むという楽しみがなくなってしまいますから…。今年初めての試みとなる落花生、いまからワクワクしています。

 

 盛りだくさんの第一日目はまだまだ続きます。田和上平地区の方々との交流会のために、集会所に到着すると、地元のお母さんたちの手料理が所狭しと並んでいました。筍の煮物、筍のきんぴら、筍ご飯、山菜の天ぷら、せいだのたまじ、高菜炒め、イモジの炒め煮、のらぼう菜のお浸し、うどん…と今が旬の山菜が主役です。スーパーで筍や山菜を買おうと思ったら、高くてそうたくさん口にできるものではありません。この山の恵みが自分たちの暮らしのすぐそばにあるなんて、何て贅沢なのでしょう…!「季節を感じ、季節を味わう…」。ここに暮らしていたら当たり前のことが、都市で暮らす私たちの普段の生活では、意識して心がけないとなかなか味わえない現実があることに、毎年ここに来て気付かされます。今年2回目となる交流会は、初めて参加される方もいらっしゃいましたが、お酒も進み、気分良く盛り上がることができました。子供たちもすっかり仲良くなり、はしゃぎまわっています。顔が見える関係を作り、交流を通して自分の価値観を確認する、そんな大切な時間となりました。

 

気持ちの良い朝を迎えました。窓を開け放ち、青空に映える真っ白い梨の花とピンク色の八重桜を眺めながらの贅沢な朝食です。それが終わったら、早速、山菜採りと、筍掘りに向かいます。

 

ワラビは斜面の下から見た方が探しやすいこと、ポキっと折れるところで折らないと硬いことなど、去年教えて頂いたコツを思い出しながら、摘んでいきます。あっと言う間に袋一杯のワラビが採れました。他にもイタドリ、トトキ、コシアブラ、タラノメ、ヨモギ等も集まりました。

 

次に筍掘り。昨年は不作で筍掘りができなかったので、実は今回初めての筍掘りでした。根の周りをツルハシが入るくらい掘ってから、筍の下部のピンクの点線のあたりに刃を入れて、テコの原理で反対側に倒せば、ザクっと自然に掘り起こされます。この感触は止みつきになりそうです。地元の方たちが親切に「ここに筍あるよ!」と教えてくれるのですが、どうしても自分で見つけたいと必死に目を凝らしても、どうしても先を越されてしまいます。やはり地元の方には太刀打ちできませんね。泥つきの筍があっと言う間にカゴ一杯になりました。その後向かった集会所そばの竹薮は、足場が悪いのに地元の方たちはタッタカ歩いて行ってしまうので、ついて行くのが大変でした。ここでも地元民の強さを思い知らされました。

 

さて、掘った筍の泥を水で流して、皮をむいていると、何やら雲行きが怪しくなってきました。早めに作業を終わらせて、部屋に入った途端、ザーッと一降り。この後のお餅つきはどうなるのだろう…と思っていると、急に雨が上がり晴れ間がさしてきました。絶妙なタイミングです。外に立派な臼を出して、蒸したてのもち米を杵でついていきます。威勢のよい掛け声、杵つきと返しのリズミカルな動きで、場が一体感に包まれます。今回初めて「返し」を体験させて貰いましたが、結構な力と技術が必要で、驚きました。そんな私も徐々に杵をつく人とも息が合ってきました。皆で力を合わせてついたお陰で、きめ細かく柔らかい餅になりました。早速、つきたてのお餅を、納豆、大根おろし、高菜、ゴマ、餡子等をお好みでつけながら、頂きます。これほど美味しいお餅を食べたのは初めて。今までのお餅とはまるで別物ですね。感激して、もうこれ以上食べられない…と思う程食べました。と思ったら、また雲行きが怪しくなり、雨が降ってきました。次の畑仕事はもう無理かなぁと思っていると、またもや雨が止み、ナスとピーマンの苗植えを行うことができました。今日は絶妙なタイミングで全ての作業が進み、まるで何か不思議な力が働いているようです。


 盛りだくさんの二日間を無事に終え、最後に皆さんで記念写真を撮りました。山菜や筍を両手一杯に抱えて、お腹も一杯、帰りの車は行きと重量が明らかに違っていたでしょうね。

帰りの電車の中で、「虹が出ているよ!」という一通のメールを受け取りました。残念ながら、電車組の私たちは見逃がしてしていましたが、N君の歌(「雨降れ、虹が出ろ~」というような内容)が現実になり、最後の最後まで天気との不思議なドラマが繰り広げられました。

 

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