2012年2月5日 そば打ち

 待ちに待ったそば打ちの日。家を出た時に曇っていた空も、さいはらに近づくにつれ、青空に変わってきました。高尾近辺から線路脇に結構な雪が残っています。遠くの山々も雪で覆われ、幻想的な冬景色です。

 

  上野原から車に分乗して、西原に向かいます。原地区に車を停めて、ぶらぶら歩いていると、

竹かごを編んでいる地元のおじさまの姿が…。「冬の間は何もやることないから、ボケないように編んでるんだよ…」といいながら、器用に編んでいきます。底は四角で口は丸型のその竹かごを編むのに、小さいものでは4時間程かかるといいます。

 

 その後、水車小屋へ移動。バルブを開け、川の水が流れ込んだ途端に、泊ったままだった水車が、飛沫をあげながら、ゆっくりと動き始め、次第に速度を増していきます。水車のお仕事がスタート!竹の棒の先につけられた鎌の留め金の輪がうまく作用して、適量のソバだけを穴の中に入れ、うまく石臼に落ちるように工夫されています。時間をかけながら粉にする作業は、そばに熱が加わらないので、風味が損なわれないといいます。この手間暇が大事なのですね。

 

 帰りに、一宮神社に寄り、立派な佇まいの杉の木に抱かれ、今年一年の幸せをお祈りします。

 

 そして、本日のメイン、いよいよそば打ちが始まります。今回は5人一グループで、300gのそば粉、200gの小麦粉を使います。水を半量ずつ加えて、両手で軽く揉みながら、満遍なく水が行きわたるようにします。これがうまくいかないと、すぐにちぎれてしまうそばになってしまうので、実はとても重要な作業になります。

 

 最後は微調整しながら水を加え、体重をかけながら、一つにまとめていきます。少しずつ入れ込みながら、手の平の腹の部分で押していき、表面が滑らかになってきたら、菊練りをして丸く閉じます。打ち粉をしいた上におき、手で平にしたら、めん棒で薄くのしていくのですが、去年もやったはずなのに、すっかり忘れて、ぎこちない動きに…。不格好ながらもどうにか薄く伸ばしたら、いよいよ切る作業。中にはきしめんくらいの太さになり、皆でワイワイ言いながら、楽しく作業が進んでいきます。

 

 無事に切り終わり、今か今かとワクワクしながら、茹で上がるのを待つ時間は、子供の頃を思い出してしまいまいした。

 

 いよいよ、そばが茹であがり、試食タイムです!個性あふれる太さのそばたちを口に含むと、そばの香りが一杯に口に広がります。自分たちで打ったそば以外にも、白菜の漬物、手造りこんにゃく、ヤーコンのきんぴら、白菜のお焼き、天ぷらが出て、テーブルが賑やかになりました。

 

 種まきから口に入るまでの5カ月間。美味しいそばを食べるまでの贅沢な時間を、皆と共有できたことに何だかとても幸せな気持ちになりました。関わって頂いた皆さま、本当にありがとうございました。お腹が満たされたところで、来年度へ向けてまたワクワクした話し合いをしました。

 

 来年度へ向けて、更にパワーアップして続けていけたらと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します!

 

What's New

Facebookでも随時、活動の様子をお伝えしています。そちらもぜひご覧ください。

<Facebookページ>しごと塾さいはら